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死に数学は効かない

あらゆることを。

おやすみの前に

少しばかりの寂寥が、夜のしじまをすり抜ける

後悔も諦めも慣れきってしまって、大人は子どもの気持ちがわからなくなる

バカだなと他人を嘲笑し、少し羨ましくもなる

昔仲の良かったあの子は、一体今何をしているのだろう

みんなは私のことを思い出すことはあるのだろうか

誰かの心の中に少しでも自分がいたとしたら、きっと生きていることの証明になるし、死を許してもらえるんだ

さよならは聞き飽きたし、おはようを言うには未熟すぎるね

私が見ている景色も本当は誰とも共有できていなくて、ただ悲しくなるだけ

大人になりたくない子どもたちと、分かり合える日は来るんだろうか

ああ、爪が伸びているなあ、切ったら寝よう、いつもおやすみだけはうまく言えるね